還暦は人生の再スタート! お年寄りを大切に、心臓も大切に!
2011年09月01日
今月19日は敬老の日。祭日を月曜日に割り当てるハッピーマンデー制度により、2009年からはちょっとした連休が取れる時期にもなっていますね。敬老の日は1965年に制定されましたが、もともとは兵庫県のある村で行われていた、お年寄りを大切にして知恵を学ぼうという敬老会が始まりとのこと。これが次第に全国へと広がっていき、ついには祭日とされるまでになったようです。
さて、皆さんはお年寄りと聞いたら、何歳くらいをイメージされますか?世界保健機関(WHO)では、高齢者を65歳以上と定義しています。でも、周りの65歳の人を思い浮かべてみると、結構若々しくて元気な人も多いですよね?「おじいちゃん」「おばあちゃん」なんて呼んだら怒られてしまいそう!ということも多いのではないでしょうか?最新のWHOの発表によると、日本の平均寿命は83歳と、イタリア中部にある共和国サンマリノと並んで世界で第1位。1950年代初頭には、先進国の中で最も低く60歳くらいだった平均寿命がわずか60年で世界一になり、しかも20歳以上も伸びているとは驚きです。栄養状態や医療環境が良くなったことが、今日の長寿の国・日本に大きく貢献しているといえます。
そんな長寿世界一の日本にも、少しだけ気になる点が。それは喫煙率。タバコの値上げや世の中の禁煙志向などで喫煙者は年々減りつつありますが、2009年時点でも23.4%。1960年代半ばのピーク時は83.7%もありましたので、それに比べるとかなり減少していますが、ここ数年は減少傾向が落ち着いてほぼ横ばい状態が続いています。平均年齢82歳のオーストラリアや81歳のスウェーデンなど、日本より喫煙率の低い国もありますので、いずれ長寿世界一ではなくなってしまうかも。喫煙はがんだけでなく、心臓病のリスクもかなり高めます。自分一人ではなかなかやめられないという人は、病院で禁煙外来というのも最近はありますので、一度検討してみては。
ところで、年齢を祝う行事として、子どもの頃はすこやかな成長を願う七五三がありますが、それ以降に祝うのは中国から伝わってきた還暦。日本で干支というと、一般的には卯年・辰年など十二支だけを指して使われていますが、干支とは、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)と続く「十干(じっかん)」と、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)と続く十二支の組み合わせのことをいいます。つまり、一つの干支が再びめぐってくるのは10の倍数と12の倍数が重なる60年後ということ。暦(こよみ)が還(かえ)るということになります。それを「生まれ直す」という意味合いとして祝うのが、還暦のお祝いです。還暦には赤い頭巾やちゃんちゃんこを着たり、赤いものをプレゼントしたりすることが多いですが、これは中国で赤ちゃんが誕生した時に魔よけとして着せる赤い服にちなんでのことだそうです。
“高齢”の認識は世の移り変わりとともに変化していますが、敬老の気持ちは忘れずに!長寿のためにも、喫煙者の方は禁煙にも取り組んでいきましょう。
■外部リンク:
平成21年生命表(簡易生命表)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/55-18.html
最新たばこ情報
http://www.health-net.or.jp/tobacco/front.html
■関連リンク:
第15回 喫煙と心臓病の関係|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_8.php
第24回 気になる"タバコ"の心臓への害とは?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_17.php
狭心症・心筋梗塞患者さんの体験談(第1話 治療後すぐに息切れが改善)|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/taiken/eps01.html