要、減塩!高血圧は心臓病のもと…。
2010年04月30日
今年はじめに、ニューヨーク市がはじめた運動、みなさんはご存知ですか?それは、「全国減塩運動(National Salt Reduction Initiative)」。
塩分の取り過ぎは、さまざまな病気の原因となりますが、行政が主導して減塩運動を行うというのは、驚きですね。あくまで任意の運動とのことですが、これにより年間で、ニューヨーク市では2万3,000人、米国全土で80万人もの命が救われ、数十億円もの医療費が削減されるであろうとのことです。というのも、アメリカ人は推奨されている1日の食塩摂取量の約2倍を摂取しており、これが高血圧の拡大となって、ひいては心臓発作や脳卒中を引き起こしているとのこと。ご存知の方も多いかもしれませんが、心臓病はアメリカでの死因の第一位です。
市保健当局の発表によると、対象となるのは61品種の加工食品と25品のレストランの食べ物。摂取しているナトリウムの80%は加工食品やレストランの食べ物からのものであり、個々人が自分で塩入れから摂取しているのはたったの11%であるからだそう。「消費者はいつでも塩を足すことができるのに、それを除くことはできない。(“Consumers can always add salt to food, but they can’t take it out.”)」とは、ニューヨーク市衛生局長のトーマス・ファーリー医師の弁。目標としては、これらの食品から5年間で25%の食塩を減らし、食塩の摂取量を20%減らすのだそうです。
この運動、ニューヨークだけのものかと思いきや、欧州諸国でもその動きがあるようで、イギリスでは同様の活動が食品業界と政府との連携でなされ、いくつかの食品で40%以上の減塩を達成しており、これに続いて2010年までにはレストランの食べ物で3分の1減らすという全体目標が達成できるとのことです。他にも、カナダでもこの問題に取り組もうとしており、オーストラリア、フィンランド、アイルランド、ニュージーランドでも全国レベルでの減塩運動に取り組んでいるのだそうです。
塩辛、梅干し、漬物などなど、何かと食塩と日常の食生活が切り離せない日本人にとっては、なかなか厳しいお話ですね。ただ、日本の研究でも町ぐるみで減塩に取り組んだ結果、脳卒中などの重篤な病気が減少したとの報告があるのも事実。最近は減塩でも美味しい加工食品やレストランメニューもあるようですので、一度、試してみてはいかがでしょうか。
■外部リンク:
ニューヨーク市
http://www.nyc.gov/html/doh/html/pr2010/pr002-10.shtml
http://www.nyc.gov/html/doh/html/cardio/cardio-salt-initiative.shtml
■関連リンク:
心臓病の予防|心臓にやさしい生活環境|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/care/
第21回 食生活が動脈硬化の進行を左右する 気をつけたい食事は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_14.php
~おいしくてからだにやさしい~ 我が家のハートケアレシピ入選作品発表|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/recipe/