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大切に使おう!救命救急

2009年09月08日

9月9日は救急の日。そのままゴロ合わせで1982年に制定されました。万が一のときに、私たちの命綱になる救急車。皆さんも、一日に一度は、見かけたり、サイレンの音を聞いたりすることがあるのでは?今回は、救命救急の現状について考えてみましょう。

平成20年版消防白書によると、平成19年の年間救急出場件数は約529万件で、平成9年からの10年間でなんと52%も増加しているとのこと。10年間で1.5倍とは驚くべき数字です。また、その2年前の平成17年調査の計算では、なんと国民の26人に1人が年に一度は救急車を使っているということになるそうです。その症状の度合いを見てみても、重症であったケースはなんと1割。入院の必要のない軽傷者は52%もいたとのこと。

救急車は、急病やけがなど、一刻も早く優先的に医療機関を受診するためのもので、症状がひどいのに我慢して呼ばないというのは、絶対にあってはなりません。しかしながら、119番通報を受けて、現場に駆けつけてみると、さほど重症でもないのにタクシーの代わりとして呼んでいたり、話し相手が欲しくて呼んでいたりなど、本来の救命救急とは違う目的で通報をしているケースも少なくないとのことです。

ハートケア情報委員会の委員からたびたび話がでますが、適切な処置を、心肺停止から3分以内に、呼吸停止から10分以内に行わないと、死亡率は5割に達してしまいます。そして、心肺機能が停止して、救急車を呼ぶ人は、年間に10万人もいるのです。緊急性のない救急車の出動で、これらの本当に助けを必要としている人たちに、救命の手が届かないことは、なんとしても避けなければなりません。

実際に、出動依頼の急激な増加に比べ、救急隊の増加は約8%にとどまっています。また、現場到着から病院収容までの平均時間は、26.4分と10年前に比べ6.5分も遅くなっているとのことです。普段の生活であれば、6.5分は大した長さではありませんが、救命救急の現場では、まさに生死をわける大切な時間なのです。

家族や友人、自分自身、いつお世話になるか分からない救命救急。思いやりをもって、適切に利用しましょう!


■外部リンク:
平成20年消防白書
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h20/h20/index.html

政府インターネットテレビ
本当に救急車が必要ですか?~救急車適正利用についてのお願い~
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1359.html

総務省消防庁 救急車の適正な利用について
http://www.fdma.go.jp/html/new/kyukyu_riyou.html


■関連リンク:
第2回 家族、友人が心筋梗塞を起こしてしまったら?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/2_1.php

第23回 日本の医療環境について|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_16.php

第28回 海外旅行の際の心臓病への準備は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_21.php

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