ドキドキは脳からのサイン! こころも心臓もリラックスを
2012年02月01日
2月14日はバレンタインデー。若かりし頃、大好きな男の子にチョコレートを渡すドキドキを思い出す、かつてのティーンエイジャーも多いのでは?男の子も、気になるあの子からチョコレートがもらえるかドキドキしたり、残念ながらライバルにその座を奪われたりして、悔しい思いをした人も多いことでしょう。
さて、好きな人を見るとドキドキするというこの現象、いったいどのようにして起こるのでしょうか。これは、交感神経と副交感神経という2つの自律神経のはたらきによるものです。自律神経といえば、熱心な読者の皆さんなら覚えているでしょう。そう、ドクターズコラム 第32回で伊苅先生が執筆された「寒さと心臓病の関係は?」でもご紹介しましたが、気温などの体感による刺激のみならず、ストレスや緊張によってもこのバランスが大きく変化するのです。つまり、心地良いもの、不快なものに関わらず、脳が何かしらの刺激を受け取ると心臓がドキドキしたり、胃腸の調子が崩れたりと、身体にいろいろな変化が現れるということです。
先ほどの例でいえば、好きな人を見ると脳の視床下部にある腹側被蓋(ふくそくひがい)などの活動が活発になり、それが自律神経をつかさどる視床下部に伝わり、交感神経や副交感神経のはたらきに影響を与えるのです。ちなみに、この腹側被蓋は快楽を感じる物質ドーパミンとも関係しており、愛煙家のニコチン依存もこの作用によるものといわれています。
交感神経は、おもに活動しているときに作用している神経。つまり、興奮状態にあるときに作用しています。身体に現れる症状としては、心臓がドキドキと速く打ったり、血圧が高くなったり、消化液の分泌が抑えられたりといったものがあります。一方、副交感神経は、休息しているときに作用する神経です。心臓はゆったりと拍動し、血圧も下がり、消化液の分泌も高まります。確かに、好きな人を見たときだけでなく、みんなの前で話したり、大事な発表を待っているときなどはドキドキしますね。これは、緊張状態にあるということです。
人間の身体は、この交感神経と副交感神経がうまくバランスしていないとさまざまな障害が現れます。交感神経が過剰にはたらいている状態が続くと、ストレスがかかり続けていることになり、それによって起きる鬱(うつ)などは、今や社会問題にもなっており非常に深刻です。心臓病においても、ストレスは直接の原因となります。副交感神経は、これとは逆に身体を休めるはたらきを持ちます。好きな音楽を聞いてリラックスしたり、ソファでゆったりとくつろいでいるうちに、なんとなく眠くなったという経験はありませんか?まさに、それこそ副交感神経がはたらいている状態です。
今となっては、好きな人を見てドキドキなんてそんなにないかもしれませんが…でも、緊張状態はいつでも起きるもの。慌ただしく過ごすだけでなく、お父さんやお兄ちゃんがもらってきたチョコレートをつまみながら、ゆっくりお茶でも楽しみましょう!
■外部リンク:
らくらく禁煙倶楽部
http://nonsmoking-club.jp/
ストレスの驚くべき威力
http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000166.html
■関連リンク:
第32回 寒さと心臓病の関係は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_25.php
第18回 ストレス社会における心臓病|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_11.php
第24回 気になる"タバコ"の心臓への害とは?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_17.php