用語集

心臓病に関する用語をわかりやすく解説しています。

"あ行"の用語 (14件中14件を表示)

アスピリン

主に解熱鎮痛薬として用いられますが、血小板機能を抑制し、血栓を作りにくくする効果があるため、虚血性心疾患の治療後にしばしば処方されます。また、毎日少量を摂取することで、脳血栓や心筋梗塞などを予防できるといわれています。


アテローマ

動脈硬化の原因となる粥腫(じゅくしゅ)のこと。動脈の壁にコレステロールや脂質が蓄積した病変組織です。


青背魚

イワシ、サンマ、サケなど背の青い魚。これらに含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった不飽和脂肪酸は、血中のHDL(善玉)コレステロールを増やして血栓の
形成を抑えるはたらきや中性脂肪合成を抑えるはたらきがあります。また血圧を下げる効果もあり、動脈硬化や高血圧、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患などの予防に役立つといわれています。


アスピリン

アセチルサリチル酸の商品名。熱を下げ、痛みを止めるのに用いられます。またステント治療後や冠動脈バイパス術後は、ステント部やバイパスのつなぎ目に血栓ができて詰まってしまわないように、血液が固まりやすくなるのを抑える血小板凝集抑制剤が処方されます。そのひとつがアスピリンです。


安静時狭心症

労作性狭心症と安静時狭心症に大別される狭心症のうち、安静にしているときや睡眠中に、突然胸が苦しくなるものを安静時狭心症といいます。これは冠動脈がけいれんを起こすことによって一時的に狭くなる状態がその多くではありますが、中には、不安定狭心症と呼ばれ、血栓が詰まりかけたり、解けたりしたときにも起こることもあります。深夜から早朝の安静時に出現しやすく、日中には運動しても胸痛はまったくないという特徴があります。


胃大網動脈

胃の周りを走っている1本の動脈で、胃に栄養分を運ぶ血管です。冠動脈バイパス術を行う場合に、そのバイパスとしても用いられます。バイパスには、従来は大伏在静脈(足の表面に近い部分を全長にわたって流れる血管)がおもに用いられてきましたが、現在では胃大網動脈や内胸動脈、橈骨(とうこつ)動脈(肘から手首まで腕を走っている動脈)も使われるようになってきました。


一酸化炭素

炭素や炭素化合物が不完全燃焼してできます。無色・無臭の気体で有毒です。血液中のヘモグロビンとの結合力が非常に強いため、吸い込むとヘモグロビンと結びついて組織への酸素運搬能力が失われて酸素欠乏を起こします。酸素欠乏にもっとも弱い心筋と中枢神経に対する影響が非常に大きい物質です。喫煙はタバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などを吸入するため、動脈硬化や血栓の形成を促進させ、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクを高めることにつながります。


インスリン

すい臓でつくられるホルモンの一種で、エネルギー源であるブドウ糖を各組織にとり込ませて消費させたり、余分なブドウ糖を脂肪に変えて蓄積させたり、グリコーゲンに変えて肝臓への蓄積を促すといったはたらきがあります。これによって血液中の余分なブドウ糖が減り、血糖値を下げることになります。インスリンの不足やはたらきの低下で血液中のブドウ糖の濃度が上がってしまい、さまざまな合併症を引き起こす病気が糖尿病です。


インスリン抵抗性

肥満によって中性脂肪が多量に蓄積された脂肪組織が増えると、インスリンに対して抵抗性を示すため、インスリンのはたらきが悪くなります。すると脂肪細胞にブドウ糖が取り込まれにくくなって血液中のブドウ糖が増え、余ったブドウ糖が肝臓で中性脂肪やコレステロール合成の材料に使われて脂質異常症の原因となります。また、血糖値を下げようとすい臓はさらに多くのインスリンを分泌するようになり、これが血管壁のコレステロール蓄積を促進したり、脂質異常症、糖尿病を引き起こす原因となります。


ウォーキング

もっとも手軽でコストもかからず運動で、外を歩くことで精神的なリフレッシュ効果もあります。心臓病予防のための健康法のひとつとしてもすぐれています。また狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患を治療した患者さんが退院後に行う心臓リハビリテーションとしても推奨されています。


運動負荷心電図検査

狭心症は安静時の心電図では異常が見つからない場合があるため、器具を使った運動をして心臓に負担がかかった状態での心電図を調べます。運動負荷の方法には、2段になった踏み台を
昇降するマスター2段テスト、ベルト走行式のローラーに乗って歩くトレッドミルテスト、スタンド式の自転車をこぐエルゴメーターテストなどがあります。労作性狭心症のほか、運動誘発性の不整脈診断、心疾患治療後など心機能が低下した患者さんの運動に対する能力などの評価にも使われます。


運動療法

脂質異常症、高血糖、肥満、運動不足、ストレスなどは運動療法によって改善されます。薬物療法、食事療法とともに行うことで狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患の再発予防効果もあります。中性脂肪の低下、HDL(善玉)コレステロールの増加、血糖値の低下とインスリン感受性の向上、収縮期血圧の低下などの効果が見られますが、虚血性心疾患や心不全のある場合は危険な場合もあるので、かならず医師の運動処方にしたがって行います。


エルゴメーターテスト(検査)

運動負荷心電図検査をご参照下さい。


塩酸チクロピジン

ステント治療後や冠動脈バイパス術後は、ステントの留置部やバイパスのつなぎ目に血栓ができて血管が詰まりやすくなります。それを防ぐため、血液が固まりやすくなるのを抑える血小板剤が処方されます。それが、クロピドグレル硫酸塩やチクロピジン塩酸塩(塩酸チクロピジン)です。副作用として肝臓のはたらきが悪くなったり、白血球の数が減少したりすることがあるため、服用に当たっては、医師の指示にしたがって血液検査を受ける必要があります。